ビューティ・コラムcolumn

第4回 活性酸素を減らせば、肌はこんなに蘇る

活性酸素、最近よく耳にする言葉です。教科書的には“酸素に由来する他の物質を極めて酸化しやすい物質の総称”と定義されています。わかりにくい定義ですが、“非常に反応性の強い物質で、周りのいろいろな物質を錆びつかせて(酸化させて)、その機能をおかしくしてしまう物質”と理解してください。たとえば遺伝子が錆びついてしまえば、ガンを生じてしまいます。また皮膚のしなやかさを維持するたしまう物質”と理解してください。たとえば遺伝子が錆びついてしまえば、ガンを生じてしまいます。また皮膚のしなやかさを維持するために大切な働きをする物質として、コラーゲンやエラスチンという繊維があります。これらの繊維が錆びつくと、シワやタルミが生じます。最近ガンや老化のみならず、いろいろな皮膚病に活性酸素が関係していることが明らかになってきました。

脂漏性皮膚炎とは赤ら顔で顔全体がぎらぎらした状態です。脂漏性皮膚炎やニキビも活性酸素が過剰になって発症します。またアトピー性皮膚炎も活性酸素が悪さをする病気です。またシミは皮膚に生じた活性酸素を取り込んで無毒化するために、メラニンが増えた状態なのです。私のクリニックに来る患者さんは、シミ、シワ、タルミ、ニキビ、赤ら顔、そしてアトピー性皮膚炎をなおしたいと来院します。実はこれらのトラブルすべてに活性酸素が悪さをしているのです。我々の体の中には活性酸素を消去する物質としてビタミンA,CそしてカターゼやSODというふたつの酵素があります。皮膚にももちろんこの4つの物質があります。そして紫外線により大量の活性酸素を生じる皮膚にはメラニンという皮膚独特の消去剤があります。正常の皮膚では活性酸素はこれらのビタミンや酵素によってどんどん消去されますが、トラブルを起こした肌では活性酸素が過剰になっています。では、活性酸素を消去するにはどうしたら言いのでしょうか?

体の外そして内側からこれらの消去作用を持つ物質を取り入れてあげればいでは、活性酸素を消去するにはどうしたら言いのでしょうか?

体の外そして内側からこれらの消去作用を持つ物質を取り入れてあげればいいのです。ビタミンは分子量が小さいので、塗っても肌の中に入って行きます。しかしながら分子量の大きいSODなどの酵素は分子量が大きいので塗っても皮膚には吸収されません。内服をすることで皮膚に比較的スムーズに移行します。これに対してビタミンCは大量にとると尿から排泄されてしまいます。またビタミンAは大量にとっても皮膚に行かずに肝臓に貯蔵されてしまいます。ですからビタミン類を大量に皮膚に存在させるためには、塗るのが一番効率的です。ビタミンC、Aを大量にぬるとシミ、シワ、ニキビ、赤ら顔すべてに効果があるだけでなく、コラーゲン、エラスチンという繊維が強化されて、重力に負けて垂れ下がることのない、引き締まった小顔になります。実際になった方の写真はビタミンCでニキビがなおるのコラムと安全なケミカルピールとはをごらんになってください。そこに登場している二人の方は1年間外用をしましたが、全く体重は減っていません。またビタミンCを塗ってもだめならSOD作用を持つ健康食品を取ってもらえばいいのです。

クリニックでは実際にビタミンCを塗っても効果のない方にはSOD作用を持つ健康食品を摂取していただいてます。右図の方は脂漏性皮膚炎です。この方は、SOD作用を持つ健康食品が本当に効果があるかを確かめるために、ビタミンCは塗らずに、SOD作用を持つ健康食品を内服していただきました。2週間後には顔の赤みは全く消失しています。青山ヒフ科クリニックでは4種類のSOD作用を持つ健康食品を用意しています。1種類が合わなくても他の種類が合う場合もあります。このように病気の場合では活性酸素を消去すると、劇的に効果がでます。しかしながら本当に大切なのは、健康な方でも活性酸素を消去する物質を塗ったり、摂取したりすることで、いつまでも肌や内臓の若さが維持され、老化、発ガンの防止に役立つということなのです。活性酸素を大量に生じる小鳥やマウスは短命なのに、活性酸素の発生が比較的少量のヒトやカメが長寿であることは、みなさんご存知と思いますが、寿命を決定する一番大切な要素が実は活性酸素なのです。ちなみに私はSOD作用を持つ健康食品を毎日取り、ビタミンA、Cを毎日塗っています。