ビューティ・コラムcolumn

第101回 アンチアクネメソセラピー:高濃度ビタミンC、B群を皮脂腺周囲に注射してニキビを即座に治します

ニキビの発症の原因として次の4つの要素が必要といわれています。

皮脂分泌増加アクネ菌毛穴の閉塞炎症

ストレスや食生活の乱れで皮脂分泌が増え、それを餌とするアクネ菌が増加します。毛穴が閉塞してアクネ菌がキャンプファクターという毒素を産生して、毒素に対する炎症反応が起こるのがニキビです。ですからニキビを治す一番の早道は、発症の原因となるアクネ菌を除去し、それに対する炎症反応を抑制することです。アクネ菌の除去には抗菌剤の内服や外用、あるいは活性酸素の外用剤が直接アクネ菌を減らすために使用されてきました。しかしながら、毛穴の中にいるアクネ菌にどれくらいの抗生剤が到達するのか、いままで報告はありません。アクネ菌に対する抗菌剤の濃度と量を圧倒的に増加させることを実現するのが、抗菌メソセラピーです。アクネ菌が感受性を有する抗菌剤を直接毛穴の中やその周囲に注射し、速やかなアクネ菌の一掃を実現します。炎症を抑えるにはビタミンCなどの外用、イオン導入あるいは内服が行われてきました。しかしながら、アクネ菌に対する炎症反応は真皮中層の皮脂腺の周囲に起こり、有効成分を速やかに十二分に届けるのは困難な場合があります。それを解決するのが、高濃度ビタミンCやB群、そしてビタミンCの強化作用を有するアミノ酸を直接皮脂腺周囲に注射するアンチアクネメソセラピーです。これらの注射は、十分に皮膚を麻酔した後に、マイナス20度の冷気を当てながら注入するので痛みもほとんどありません。注射後腫れ上がったり、赤くなったりすることもなく、すぐメイクが可能です。重症のニキビにはアンチアクネメソセラピーと抗菌メソセラピーの併用がお勧めです。アクネ菌除去と炎症抑制を速やかに実現します。今すぐニキビを治したい、どのような治療をしてもニキビが消失しない方にお勧めです。青山ヒフ科クリニックオリジナルの治療法をぜひお試しください。スキンケア、ピクセルやケミカルピーリングなどの治療と併用が可能です。

上の図はビタミンABCなどの吸収が悪い方に外用した場合のイメージです。有効成分が皮膚の奥深くにまでなかなか浸透しません。アクネ菌の産生するキャンプファクターに対して炎症反応が起こっています。皮脂腺周囲に炎症性細胞があります。皮脂腺は真皮の深い部位に存在しています。

アンチアクネメソセラピーのイメージです。注射針で炎症性細胞が存在する真皮中層に高濃度ビタミンC、B群、アミノ酸を注入します。その結果炎症反応と皮脂分泌を強力に抑制します。

アンチアクネメソセラピーと抗菌メソセラピーを同時に行った時のイメージです。炎症反応の抑制とアクネ菌の除去を同時に行います。

皮膚科を何件も受診したが治らないと来院された方です。アンチアクネメソセラピーと抗菌メソセラピーを数回行いました。右が治療後です。日々のスキンケアも行いました。約3か月後です。ニキビは消失しています。アンチアクネメソセラピーはニキビ後の色素沈着の抑制にも有効です。