ビューティ・コラムcolumn
第126回 ビタミンCが12%・10%超高濃度へパワーアップに!(新エレクトロポレーション導入!!)
この度青山ヒフ科クリニックではサロントリートメントのビタミンC濃度を6%から、
イオン導入では12%、エレクトロポレーションでは10%濃度という高濃度にパワーアップ致しました。
高濃度でもひりつきがなく、治療効果のアップが期待できます!
ハイパーエナジー導入は、イオン導入のみになりますが、それ以外のトリートメントコースすべて、
イオン導入かエレクトロポレーション(電子穿孔法)どちらかを選択できるように致しました。
価格は、
ビタミンCの濃度はアップいたしましたが、ビタミンCのイオン導入は据え置きで7,700円です。
+3,300円でエレクトロポレーション(電子穿孔法)にも変更できます。(その場合は11,000円)
ビタミンABCアンチアクネ導入(イオン導入)は従来16,500円ですが、13,200円に値下げし、
定期的なケアとして取り入れやすくしました。したがって従来のイオン導入の金額で
ビタミンABCアンチアクネ導入のエレクトロポレーション行うことが可能です。
詳しくはクリニックにお問い合わせください。
スキンケアの成分をより多く皮膚の中に入れるのは、配合される成分の濃度が高いほうがよく入る
ということは皮膚科医ならだれでも知っている常識です。
僕はマグネシウム結合型のリン酸ビタミンC誘導体(VCPMG)のクリームやローションを作成する際に何パーセントまで配合可能か、何パーセントまで落としてもニキビ、赤ら顔、毛穴の開きに有効かを試験しました。
約6%以上の高濃度であれば外用してニキビ、赤ら顔、毛穴の開きに有効であることを確認しました。
それ以来青山ヒフ科クリニックではビタミンCのイオン導入や電子穿孔では6%濃度を基準として使用してきました。
イオン導入やエレクトロポレーションでは外用する場合の数十倍のビタミンCが皮膚に浸透させることが報告されてきたからです。
最近、僕は考えました。
導入に使用するビタミンCのクリームやローションの濃度を高めれば、もっと強い導入効果が得られるのでは?
そう考えました。
ビタミンCローション(VCPMG)の濃度は12%が限界でした。
それ以上の濃い濃度ではすぐ沈殿してしまいます。
クリームでは約10%が限界でした。
それ以上の濃度では溶け切れないビタミンCが多くなり、ジャリジャリとしたクリームになります。
そこでイオン導入用に12%ビタミンC溶液、電子穿孔用(ノンニードルメソセラピー)
に10% ビタミンC美容液を作成して導入してみました。
電子穿孔に使用するマシンはアクシダームとケアシスを比較しました。
その結果、ケアシスのほうがより強い肌の張りを感じ、赤みが低下して、毛穴が縮小するのでケアシスを電子穿孔導入に使用することとしました。
まずはビタミンCの電子穿孔導入とイオン導入のダブル導入をしました。
上に示すように電子穿孔ホットモード、電子穿孔コールドモード、イオン導入と進行するにつれ
皮膚の明度が増加し、赤みが低下してゆきます。
拡大像では導入が進行するにつれ毛穴が縮小して、眼の下のシワも低下してゆきました。
ダブル導入の3日前にはビタミンABCとステム細胞の電子穿孔導入をしているので、
一番左の写真ではすでにある程度毛穴が縮小してリフトアップしているのですが
さらにアンチエイジング効果が強く出現しました。
イオン導入とエレクトロポレーションという異なる導入法の組み合わせは相加効果を発揮します。
こちらの方は先に12%イオン導入を行い、次いで電子穿孔導入をしました。導入の進行につれて、赤みが低下しています。
肌の張りも導入の進行がすすむにつれて増加しました。
拡大では進行につれて毛穴が縮小しています。トリートメント前と1回目のエレクトロポレーション後の差は明らかですが、1回目と2回目の差は明らかでありません。2回目のほうが赤味が増加しているようです。
こちらの方は従来の濃度6%で電子穿孔をした後に12%で導入して、さらに肌の張りが増加しています。
拡大像ではイオン導入が進行するにつれて肌の赤み、特に目の下と鼻の横の赤みが低下し、毛穴が縮小しています。
トリートメント前と6%イオン導入後の差はありらかですが、6%イオン導入後と12%イオン導入後の差はあまりありません。
2回目のイオン導入後のほうが肌の明度が増加しているようです。
このように濃度を増加させると電子穿孔やイオン導入で効果が増加する事が判明しましたが
同じ成分を導入する際に、導入を2回する場合、イオン導入2回、エレクトロポレーション2回と同じ導入法を繰り返すより
エレクトロポレーションとイオン導入という異なる導入ををダブルで行うとより強い効果が得られることが判明しました。
電子穿孔導入法の方がイオン導入より約20倍も多く成分が皮膚に浸透して効果が長持ちするといわれています。
しかしビタミンC誘導体であるVCPMGではイオン導入でも非常に強い効果が得られました。
これはVCMPGが3価の陰イオンであり、非常にイオン導入に適した低分子の物質であることが
関与していると推定されます。
上の図に示すように左の天然型のビタミンCは溶液中ではマイナスに荷電している部位が1つしかない1価の陰イオンです。
右のVCPMGはビタミンC本体でひとつ、結合したリン酸イオンの部位では二つのマイナスの荷電部位があります。
ですからVCPMGの上にマイナスの電極を置き、手にプラスの電極を置くことで効率よくイオン導入できます。
上の方は6%ビタミンCと12%あるいは10%ビタミンCを使用したビタミンABCとグルタチオン
(ビタミンABCブライトニングコースの成分です)にてイオン導入と電子穿孔導入を
右側12%と10%、 左側 6%と10%と異なる濃度で導入してみました。
こちらは青山ヒフ科クリニックの外用剤をすでに使用している方です。
イオン導入、電子穿孔とトリートメントが進むにつれて皮膚の明度が増加して赤みが低下しています。
2つのトリートメントが終わったあとは、右側(向かって左)の口角が上がり、右側の法令線のほうが浅くなっています。
濃いビタミンCを使用した右側のほうがリフトアップを感じ右目のほうが開けやすく、右側の頬の方か張りを感じるそうです。
目を開けやすいのは、眼輪筋の収縮にATPが使用されますが、ビタミンC濃度が高いほうがより多くのATPが生じたためでしょう。
高濃度ビタミンCを使用すると毛穴はトリ-とメントの進行と同時に縮小します。
6%VCを使用した左側は右側に比べて毛穴の縮小が穏やかです。
すべてのトリートメント終了後はより高濃度のビタミンCを使用した右側のほうが
6%を使用した左側より明らかに毛穴が縮小しています。
フェイスラインも高濃度を使用した右側(向かって左)のほうがフェイスラインから首にかけての陰影が
より濃く細い線状になっているのがわかります。
これは強いリフトアップによりフェイスラインの骨の下がへこんだためです。
上は12%高濃度ビタミンCを全顔に使用してイオン導入を行い10%ビタミンCを使用して電子穿孔をした方です。
トリートメントが進行するにつれて赤味が低下して明度が増加しています。
ほうれい線も浅くなって行きます。
余白の部分の白さが同一なので、露出を上げて白くしたのではないことがわかります。
拡大像では進行につれて毛穴が縮小していく様子がわかります。青山ヒフ科クリニックの外用剤でもともと毛穴が閉じていた方ですが
さらに毛穴が閉じています。自覚的には張りが増加しました。
青山ヒフ科クリニックではビタミンC単体のイオン導入とビタミンABCのエレクトロポレーション とイオン導入には
従来の濃度だけでなくその約2倍の濃度の超高濃度ビタミンCを使用することになりました。
超高濃度のビタミンCを使用して痒みやひりつきなどのトラブルが生じた方は今までいません。
ビタミンCだけでなくビタミンABCやグルタチオンの導入も高濃度でイオン導入、電子穿孔導入が可能です。
それ以外の組み合わせについては例えばビタミンCとトラネキサム酸、あるいはグルタチオンなどの
組み合わせも超高濃度で可能です。
高濃度にすることで、より強い赤み低下、美白作用、張りの増加、リフトアップそして毛穴の縮小が得られます。
特に毛穴縮小や肌の張りは、触ることですぐ実感できるとこでしょう。
イオン導入用、電子穿孔用に使用した外用剤はすべて青山ヒフ科クリニックのオリジナルです。
10%から12%という超高濃度成分はクリニックのトリートメント専用です。
しばらく置くと沈殿などをしてしまい、残念ながらホームユースには使えません。
2022年4月1日よりビタミンC配合のトリートメントすべて超高濃度ビタミンCにパワーアップしております。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。